岩瀬のまちなみ巡り
富山市の北部、富山湾と神通川・富岩運河が交わる辺りを「岩瀬エリア」といいます。江戸初期の建物が現存し、当時の雰囲気を残している静かな港町です。岩瀬は、江戸時代から明治時代にかけて北前船の寄港地として栄えました。加賀藩の御蔵が置かれ、京都や大阪を始めとする畿内への米の運搬の拠点となっており、また、北海道からの昆布やニシン、肥料の集散地でもありました。北前船廻船問屋「森家」は、今もなお、往時の面影を残しています。



市場に出回らないという地域の酒米を使った作ったお酒。「ふなはし」は、北アルプス立山連峰の伏流水で育った舟橋村産こしひかりを「満寿泉」の精米所で、お米を50%まで丁寧に磨き完成したものです。
R KIMOTO(アール・きもと)は、シャンパン酵母で醸し、果実の様なフルーティーな香りが広がり、ほのかに米の甘みとシャンパン酵母由来の酸味を感じます。Rとは、ドンペリニヨンの醸造最高責任者リシャール・ジェフロワ氏の頭文字のRで、ドンペリの酵母で醸した山田錦100%使用のレアなお酒です。生酛造りという自然の乳酸菌の力で酒母を造る、昔ながらの方法で作られています。
古酒 大吟醸「寿」平成6年のものです。日本酒はワインとは違って、ヴィンテージの概念が希薄です。「古くなってしまった酒」ではなく、綺麗な「熟成酒」という方向を目指しているそうです。熟成された薬酒のような味がしました。
満寿泉・純米大吟醸スペシャルというお酒は、通常の純米大吟より、味が濃く酸が高い純米大吟醸を造り、Domaine Ramonet(ブルゴーニュ屈指の白ワイン生産者)が白ワインに使用した樫樽にて熟成したもの。半年の樽熟成後、ワインボトルに詰められ瓶熟は行われますが、樽熟成中、酒が蒸発し濃度が高まり(一升瓶2本分)オーク樽特有の香りが酒に溶けこんでいきます。香りはワインなのに喉越しは日本酒です。樽由来のオリが瓶底に見られました。
立ち飲みというには、お洒落過ぎるお店「沙石(させき)」。お店の裏から出ると蔵や回廊があり、タイムスリップしたようです。
岩瀬の町は古いけど新しい。大人の旅が楽しめます。