ホモシステインを分解して無毒化する方法
『ホモシステイン』は、私たちがタンパク質をとると必ず出来てしまう「悪玉化したアミノ酸」です。心配なのは、ホモシステインが、血中で増えてしまうと、血管の内側の細胞を傷付けて、動脈硬化を引き起こしたり、アルツハイマー病の原因物質である
「アミロイドβタンパク」や「タウタンパク」の蓄積を促し、アルツハイマー型認知症のリスクを高めてしまうのです。
しかも、加齢によって、血漿中や細胞内のホモシステイン濃度は上昇しまいます。せっかく、タンパク質をとっても、認知症のリスクが高まるのでは困ります。どうしたらいいのでしょうか。
対策として、私たちが出来ることは、毎食、葉物野菜を積極的に摂ることです。葉物野菜に含まれる葉酸は、野菜の葉っぱに含まれています。ホモシステインを分解し、無毒化してくれるのです。ただし、気を付けなくてはいけないのは、葉酸は水溶性のビタミンなので、水に溶けてしまうということです。煮たり、茹でたりすると大切な栄養素が溶け出してしまうので、出来るだけ食べやすくして、生で食べることが大事です。
葉物野菜の摂り方のポイント
生野菜を食べるというと「サラダ」が思い浮かびますが、サラダと言っても、コンビニやスーパーで販売されているサラダは、
手軽で野菜が摂れると利用されている方が多いかもしれませんが、カットされ、水にさらされ、時間も経過しているので、
その栄養成分は、ほとんど失われています。
葉物野菜は、「生で新鮮なうちに」と言うのが理想的です。もし、生で摂るのが難しいようならば、野菜スープにして煮汁をまるごと摂りましょう。溶け出した葉酸も摂れます。
葉物野菜の栄養を損なわない、一番効果的な調理法は、「蒸す」ことだと言われています。白菜やほうれん草などは、繊維に沿って切って、大きく切る方が栄養素は逃げにくく、
また、加熱しすぎないことが大切です。
葉酸は、ビタミンB群に含まれますが、ビタミンB群は、仕事や勉強など、知力や判断力を使うと大量に消費されます。当然、生きている限り消費され続けているので、常に補充する必要があります。
ビタミンB群の摂り方としては、単体でとるより、「B群」として、複合的に摂るのがポイントです。また、野菜の中には、ビタミンB群をほとんど含んでいないものもありますので、野菜だけ食べていればいいというわけではなく、肉や魚も摂ってバランスのよい食生活を送るようにしましょう。
※葉酸を多く含む食品・・・ブロッコリー、ホウレン草、モロヘイヤ、小松菜、アスパラガス、枝豆、イチゴ、アボガド、鶏レバー等
「ボケない人の最強の食事術」(青春出版社 /今野裕之 著)引用