ニューロテアニンの効果に時間がかかる理由

記憶をつかさどる海馬(かいば)にニューロンを作りだす未熟な神経幹細胞が多く存在して、新しいニューロンを増やす再生能力だけでなく新生する分化能力があることがわかってきました。

分化能力は加齢とともに低下しますが、神経幹細胞が存在する場所ではニューロンを新しく創りだすことができます。

金沢大学名誉教授の米田先生は緑茶アミノ酸成分のテアニンを神経幹細胞に添加すると、しない場合に比べてより多くのニューロンが出現することを実験で証明しました。

「テアニンによって増加した神経幹細胞がやがてニューロンになっていく」というのが新たに発見したメカニズムで国内外の様々な学会で報告されています。

テアニンは未熟な神経幹細胞に働きかけ、植物が育つように神経細胞の芽が出て(前駆細胞)、つぼみ(幼弱細胞)が出て、やがて花(成熟細胞)が咲いていきます。このように、ニューロン(神経細胞)の花畑ができるまでには時間がかかるので、ニューロテアニンの効果を感じるまで半年程度必要となります。

テアニンが存在すると、神経幹細胞の再生能力が亢進してその数が増えるだけでなく、テアニンで増加した神経幹細胞はその後、ニューロンになりやすい性質を獲得すると考えられます。

テアニンは、未熟脳内や成熟脳内において神経幹細胞の活性化を通じて、ニューロンの新生速度を加速することが出来、もともと脳内にわずかしか存在しない幹細胞への二重の促進効果によって、 脳内の新生ニューロン数が少しずつ増加します。 しかし、色んな症状に対する改善効果が出現するには、テアニン摂取を始めてからかなりの時間を要すると思われます。

テアニンは脳に届くから効果がある

テアニンは、腸管から吸収され、血液、肝臓に取り込まれ、血液脳関門を通過し、脳内に到達することが知られています。脳内へ取り込まれたテアニンは、神経伝達物質の濃度を変化させるように機能すると推測されています。「血液脳関門」は、脳への物質の取り込みを調節する機構であり、特定の物質しか通しません。このため、テアニンは、脳内で機能することができるのです。脳内において、テアニンは、一定の時間、機能していると考えられます。

モルモットの小腸を用いて、テアニンが吸収されるかを調べた結果、一般のアミノ酸と同様に、吸収されることがわかっています。また、ラットに、いろいろな量のテアニンを投与したところ、血液や肝臓等の各臓器だけでなく、脳にも同様にテアニンが取り込まれ、その量はテアニンの摂取量に比例して増加しました。

脳には血液脳関門(Blood Brain Barrier)といわれる物質の取り込み調節機構があり、特定の物質しか通しませんが、テアニンは体内の様々な関所を越えて脳に届くことが実証されています。

お茶をよく飲む人に認知障害が少ない

緑茶に含まれているアミノ酸成分であるテアニンが神経幹細胞の新生の作用があることを金沢大学名誉教授の米田幸雄先生が長年の研究で発見して国内外の様々な学会で報告されています。

米田先生はテアニンを長期(半年以上)摂取すると効果が発現することを講演会でお話しされていますが、そこで、緑茶の飲用による認知症の予防効果について東北大学の研究グループが行った社会的横断究を紹介します。

これは鶴ヶ谷プロジェクトの一環として、地域社会に暮らす70歳以上の高齢者で、緑茶の摂取頻度と認知障害との関係を調べた研究です。

70歳以上の仙台市鶴ヶ谷地区に居住する方のうち同意した1178人(43.2%)を対象に、緑茶の摂取頻度を3グループ(3杯/週以下・4杯/週~1杯/日・2杯/日以上)に分けて、社会的な状況に関するアンケートや、身長、体重、血圧の測定や血液検査、運動機能、うつ状態、認知機能(MMSE)を調べる検査などを実施しました。

緑茶の摂取頻度によって、認知障害の有病割合が異なるかどうかについて分析した結果、図のように、緑茶の摂取頻度が多いグループほど、認知障害のある割合が低くなりました。1日2杯以上飲むグループは、1週間に3杯までしか飲まないグループに比べ、54%低く抑えられました。紅茶とウーロン茶、コーヒーについては、緑茶のような関連はみられませんでした。

 

お茶類・コーヒーの摂取頻度と認知障害のオッズ比

緑茶は認知症予防に期待できる安全な素材

緑茶にはカロリーがなく、たくさん飲んでも体に悪い影響はほとんどありません。世界中で急増している認知症の予防として、緑茶は期待できるという結果となりました。

予防効果が期待できる「テアニン」は、最も多い玉露や抹茶であっても1杯あたりの含有量は30mg程度に留まり、その他の種類の緑茶は10mg程度です。米田先生が開発されたニューロテアニン®にはテアニンが50㎎配合されているので、有効量を無理なく摂取することができます。

テアニンはリラックス効果がある

また、テアニンはリラックスの指標となるα波を増加させ、心身をリラックスさせる作用があることが確認されています。メカニ ズムは、体内に入ったテアニンは腸管から吸収され、血液や肝臓に取り込まれます。

その後、血液脳関門を通過 して脳内に移行し、脳内でリラックス効果のある神経伝達物質のドーパミンやセトロニンを増やし、脳波では α 波を増やします。

テアニンの睡眠の質を改善する働きは、このα波の効果によるものと考えられています。α波が、興奮を抑えリラックス効果を与えることで、集中力が増したり、夜中に起きる回数が減ったりなど、様々な生活上の変化が起こることが確認されています。

 

ニューロテアニンが作用するメカニズムは?

脳の神経ネットワークで情報を伝えるための神経細胞であるニューロンは、大脳皮質に約140億個以上あり、その3分の1以下のニューロンしか生涯にわたって使われないと考えられています。このニューロンは大体20歳以降になると、加齢に伴って毎日10万個以上が脱落すると言われていますが、単純計算すると年に4千万個、還暦を迎える60歳では約25億個になるので6分の1くらいが脱落するということになります。

ただ、原因が不明ですが様々な要因でニューロンの脱落速度が大きく加速することが認知症の発症と深く関わっていると言われています。

ニューロンが急速に減少すると脳全体が小さくなり、情報伝達に関わる神経伝達物質の働きに大きな変動が見られます。

ニューロテアニンと相乗効果が期待できる成分

ニューロテアニンの主要成分である緑茶アミノ酸「テアニン」は未熟な神経幹細胞に働きかけ、神経細胞(ニューロン)の新生する働きがあることがわかってきました。
認知症予防に効果が期待されている機能性成分は数多くありますが、テアニンと一緒に摂ることで相乗効果が期待できるものとして「フェルラ酸」と「ガーデンアンゼリカ」があります。
神経細胞(ニューロン)の中での情報の伝達は電気信号として行われますが、神経細胞と神経細胞の間には隙間があって、神経細胞の末端にあるシナプスという部分から神経伝達物質が放出されることで情報が伝達されます。
アルツハイマー型認知症の方の脳では、神経伝達物質の一つであるアセチルコリンの減少がみられます。現在市販されているアリセプトやレミニールなどの認知症の薬はこのアセチルコリンを分解する酵素を阻害する作用を持ったものが中心となっています。
ガーデンアンゼリカ(西洋当帰)にも作用は弱いですが同様の働きがあることがわかっています。

私たちは脳内にある神経細胞(道路)や神経伝達物質(車)を通じて様々な情報が伝達されることで、日常生活を送っています。
神経細胞を増やす働きがあるテアニンは、交通網でたとえると、車が走る道路をたくさん作ることの役割になりますが、ガーデンアンゼリカは情報を載せる車を増やす役割になります。

また、フェルラ酸は道路が老朽化するのを修復する役割があります。
この3つの成分をとることによって「道路を増やす」「道路の老朽を修復する」「車を増やす」ことにつながり、情報という荷物をいろんな場所に届けることが可能になります。

また、フェルラ酸は道路が老朽化するのを修復する役割があります。
この3つの成分をとることによって「道路を増やす」「道路の老朽を修復する」「車を増やす」ことにつながり、情報という荷物をいろんな場所に届けることが可能になります。

お茶と玄米にハーブ(当帰)を加えた組み合わせは、私たち日本人にとってなじみが深く安全性が高い成分です。
いつまでも自分らしい生活を過ごすためにも、安心して長く摂りつづけてることができる商品を選択することが必要です。

テアニンによる睡眠の質の改善が認知症予防

ニューロテアニンの主要成分である緑茶アミノ酸「テアニン」は、神経細胞の新生の働きに加えて、睡眠の質を改善する働きがあります。これは使用されている方々から多数寄せられている声です。
2009年に睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす可能性があるとの研究結果が、米ワシントン大などの研究チームが米科学誌サイエンスで発表されたことから、認知症予防には睡眠をとることが大切であることが言われるようになりました。
そして、昨年、それを裏づける研究が、睡眠研究で著名なスタンフォード大学の西野精治教授らによって実証されました。これは、マウスを使った実験で、睡眠中にアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドベータと呼ばれる「脳のゴミ」が排出されることを突き止めたものです。
アミロイドベータ蛋白はアルツハイマー病の発症の20~30年前から毎日少しずつ蓄積することがわかっており、日中の活動を通じてこの「脳のゴミ」が脳に産生されます。「ゴミ」は夜寝ている間に掃除されますが、睡眠が足りないと「ゴミ」が残ってしまいます。
睡眠の質の改善は原因物質を減らすことで認知症予防につながると言われています。

アミロイドβ蛋白を効果的に減らすために

「もっと知りたいニューロテアニンVOL.5」でもお知らせした、テアニンと相乗効果が期待できる成分のひとつである「フェルラ酸」は、アミロイドベータ蛋白を凝集(かたまりする)のを抑制する働きがあります。

 テアニンとフェルラ酸を一緒に摂ることによって、脳のゴミが塊(かたまり)にならないようにして排出しやすくなるという作用が期待できます。

そのほかにも、有酸素運動やを行うことでアミロイドベータを分解する酵素を増やすことが期待できるので、あわせてウォーキングやジョギングなどを行う事も大切です。

テアニンと神経伝達物質

テアニンが神経細胞を創る神経幹細胞を活性化する働きがありますが、神経伝達物質のドパミン、セロトニン、カテコルアミン、等に働きかける作用もあり、これがテアニンのリラックス効果、睡眠効果、記憶・学習効果に関与しています。

物事を考えたり、判断したりする時に、脳の中では「神経細胞」が重要な役割を果たしています。神経細胞は「神経回路」と「神経伝達物質」と呼ばれる物質を細胞同士でやり取りすることで、気分や情動、睡眠、運動などの様々な情報を伝えています。神経細胞と神経伝達物質があらゆる情報や指令を効率的に伝えていくことで脳は働きます。

テアニンの構造式は、脳内で興奮性神経伝達物質として機能しているグルタミン酸によく似ており、テアニンも何らかの生理作用があるのではないかと考えられていました。テアニンは脳の中に取り込まれることがわかったので、生きているラットの脳線条体に直接テアニンを注入して調べたところ、記憶や学習など非常に重要な脳の機能に関与している「ドーパミン」が顕著に増加しました(右図)。実際にラットによる学習実験でも、テアニン投与による記憶力の保持は確認されました。

 

また、テアニンは脳内のセロトニンの減少とカテコールアミンを増やし、まどろみ状態から安静時のリラックス状態へ促す働きがあるとの報告があります。(H.Yokogoshi:Biosci. Biotechnol. Biochem., 59,615-618,1995).そのほかにもテアニンは抑制系の作用を持つ神経伝達物資のGABA(γ酪酸)グリシンを増やす働きがあることの報告もあり、これが睡眠の質を高める作用につながっていると言われています。

 

テアニンが発見されて67年

緑茶アミノ酸成分であるテアニンは60数年前に太平洋戦争の戦雲が覆う中、劣悪な研究環境の中で京都府茶業研究所の酒戸弥二郎技師(当時)によって、発見されました。
東京大学の池田菊苗教授が1907年に昆布のうま味成分からグルタミン酸を見出し、小玉新太郎氏が鰹節のうま味成分がイノシン酸であることを発見したこともあり、酒戸氏は緑茶にも同様の成分があるのではと探索する中で、1942年(昭和17年)にグルタミン酸様のうま味成分を発見しました。
1950年(昭和25年)になって、テアニン発見を伝える論文「茶の成分に関する研究」の中で、テアニンは茶葉に多く含まれ、煎茶園では新芽伸育で減少し、玉露園では増加することが述べられているよう、高級茶には豊富に含まれていることがわかりました。発見当時のチャの学名“Thea sinensis”(テア・シネンシス)に因んでTheanine(テアニン)と命名されました

テアニンは煎茶と比較して、玉露やてん茶の被覆茶により多く含まれ、その中でも高級茶ほど多く含まれていることは有名です。お茶にはテアニン以外にもアスパラギン酸やグルタミン酸6種類のアミノ酸が含まれていますが、約4割がテアニンが占めています。テアニンはグルタミン酸のような強いうま味はありませんが、「ほの甘い」味が感じられ、うま味よりむしろ、お茶に含まれているカフェインやカテキン類の苦渋味を緩和する働きを持っていると考えられています。

緑茶の健康増進効果は鎌倉時代から

テアニンが特異的に含まれている緑茶の効果は、実は数百年前から知られていました。茶は聖武天皇の時代に最澄らが帰朝し植えたとされたことがはじまりでしたが、平安時代に入ってから,茶の飲用は一時途絶えた状態にあったのを復活させたのが栄西であるとされています。栄西は日本に茶生産を広めるため、またその薬効を知らせるために、承元5年(1211年)「喫茶養生記」(きっさようじょうき)を著しています。
「喫茶養生記」は『茶は養生の仙薬なり.延齢の妙術なり.山谷之を生ずれば其の地神霊なり.人倫之を採れば其の人長命なり・・・』ではじまり、上下2巻からなっており、「吾妻鏡」に,将軍実朝の二日酔いに栄西が一杯の茶とともに「茶の徳を誉むる書」1巻を奉ったと記されています。養生の根源は「肝・心・脾・肺・腎」の五臓が調和を保ち、これら相互の間が健全に維持されることが大切であると。中国の人びとは、肝臓(酸味)、心臓(苦味)、脾臓(甘味)、肺臓(辛味)、腎臓(鹹味)の調和のために、これら五味の食物をを適当に摂っているため五臓が調和を保ち、健全でよく長寿を保つことが出来るのですが、日本人は、酸甘辛鹹の四味は適当に摂っているが、苦味を摂ることが少なく、その為、心臓が弱り若死にするものが多いとあります。
苦味を含んだ食物といえば、そのさいたるものは茶であり、中国人は常に茶を飲んでいるため長寿を保っているのであると、つまり茶は養生の仙薬であり,長寿のための妙薬であると説いています。

うつ病患者に対する効果~最近の研究から~

テアニンには、脳波α波を増加させる、ストレスに対する自律神経系の反応を抑えるなどのリラックス効果、睡眠改善作用、記憶力作業速度・正確性の効果が報告されています。また、統合失調症やうつ病への効果を示唆する知見が増える中で、「うつ病患者への効果」に関する研究報告を紹介します。
大うつ病性障害患者20名を対象にテアニンを8週間投与したもので(テアニン使用中の薬物の変更は行わない)、投与前、4週目、8週後にうつ病の評価をする検査を行ったというものです。
具体的な結果としては、うつ病にともなう不安の値が有意に減少し、また認知機能のうち言語記憶と実行機能が有意に上昇した等、「抑うつ症状」、「不安」、「睡眠障害および認知機能」が有意に改善したことから、大うつ病性障害患者においてテアニンが多様な有効性を持つことが示唆されたという内容です。
最後にテアニンの精神疾患治療に果たすポテンシャルは高く、治療法の開発研究のさらなる発展が期待されると結んでいます。(功刀浩ら,日本生物学的精神医学会誌.27(4):177-181. 2016 )

効果を増強する「テアニン+α」の秘密

ニューロテアニン®の特徴<効果を増強する>のひとつとして、テアニンが持つ神経細胞新生の作用の増強に関わるmTOR(エムトール)という酵素を活性化させるために、アミノ酸研究の師である米田先生の長年の研究から特定のアミノ酸を配合していること(他のテアニンサプリとの差別化)があります。(詳細は企業秘密)
mTOR(エムトール)は、哺乳類などの動物で細胞内シグナル伝達(※)に関与するタンパク質キナーゼ(タンパク質をリン酸化する)の一種で、細胞のサイズ、分裂、生存などの調節に中心的な役割を果たし、アミノ酸が豊富に存在すると活性化されます。
つまり、テアニンが持つ細胞新生の作用を増強させるために、活性化する酵素に関与する特定のアミノ酸を隠し味として追加しているのです。
※細胞内シグナル伝達って何?
簡単に言えば。細胞がどこの臓器のどの部分であればいいのかなどの自身の立場を認識するために行う、他の細胞とのコミュニケーション、情報交換のことです

テアニンはどのくらい摂っても大丈夫なのか

緑茶アミノ酸成分のテアニンは時間をかけて新しい神経細胞(ニューロン)を作る作用がある一方で、セロトニン、ドパミン、アセチルコリン、グルタミン酸、GABAなどの神経伝達物質に関与して、日常生活の変化が見られることが様々な研究報告があることは、これまでもお伝えしてきました。
実際に体感するのは「睡眠の質の改善」が多いようですが、どの程度摂っても大丈夫なのかという問い合わせをいただくことがあります。これは、量を増やすことでより効果を実感するお客様が増えていることが背景にあります。
ヒトボランティア試験においてL-テアニンの自律神経系への影響を検証した結果、300mg(ニューロテアニン6粒相当)で安静 時やリラックス時に活発になる副交感神経を亢進する作用を確認しています。(右図参照)
 「ニューロテアニン®」に配合されているテアニンは、緑茶に含まれている成分の一つで鎌倉時代から1000年以上の飲用経験があり身近な存在といえます。
また、実際に行った試験としては、細菌による復帰突然変異試験(Ames)、マウスやラットによる急性および反復投与毒性試験や発がん試験、さらにヒトにおける1000mg/日および2,500mg/日で30日間連続経口摂取試験を実施し、安全性が高いことが証明されています。