古着を見直す~「サステイナブル先進国」フランスから学ぶ

古着の購入経験がない人に、古着の購入をためらう理由を聞いてみると、「前に誰かが着ていたことに抵抗がある」という回答が一番多い。古着と聞くと、「古くなってヨレやシワが目立つ服」や「シミや汚れが目立つ服」「破損している服」的な感じをイメージしてしまうからなのか、とくに高齢の女性が抵抗感を持っているらしい。なんとなく理解できる・・・。
でも、今なぜ古着が注目されているのか、『今、ヴィンテージが新しい』と題して、東京モード学園講師 島田和美先生を迎えて、お話夜会を開催しました。
 
 
『古着ブーム』そこには、トレンドだけではない、環境汚染への若者の意識の高まりがあったとはビックリでした。
洋服の変遷をみて行くと、1970年代ヒッピーブーム。初めてUS古着、インポートものが入り始めた時代を経て、80年代には、DCブームと裏原カルチャーという言う言葉が出始めました。キャラクターが台頭し、スニーカーブームが起きた時代。古着のカルチャーがここからすごく盛り上がった時代です。 90年代になると裏原、渋カジ、アメカジと言うカジュアルが流行になり、501リーバイス、スエット、ネルシャツ。スエットがちゃんとファッションになりました。
2000年には、Y2K(ワイツーケー)と言われる109、H&M、ZARA、109ギャルとファストファッションが流行り出します。安くて可愛いものが売れた時代。それまでは、古着は古着好きな人のもの的な認識だったのが、古着はダサいと一度は止まりました。
2010年以降、サステナビリティ(sustainability)という考え方が生まれてきて、90年代の再熱と言われるように古着が見直されてきてました。「持続可能性」環境や社会、経済などの観点から、将来にわたって地球環境を壊さず、資源を浪費せず、経済を維持していくために、どこのブランドもしっかりと環境の事を考えてモノづくりをしなくてはいけないという流れが、ここで一気に起きてきたのだそうです。
 
 
フランスでは、街中に衣料用のリサイクルポストが置かれ、2020年2月には、循環経済に関する法律が制定され、売れ残った新品の衣類を焼却や埋め立てで廃棄することを禁止する法律が施行されたそうです。さすが、「サステイナブル先進国」です。
リュース、リメイク、アップリサイクルと言う言葉が注目されている今、古着を着ることは、周りとの差別化”で、古着を着ることは、個性を着ると捉えられています。若者たちは、古着だけという着方はせず、古着、おさがり、現行、手作りなどのアイテムを同時に取り入れながら、コーディネイトを楽しんでいるようです。
 
 
感心したのは、Z世代など若者たちは、新品の服ではなく、あえて古着を選ぶ人が増えているということ。環境意識が高まっていくと、アパレル産業は大量生産・大量消費で成長してきた半面、不要になった服が廃棄されるなど環境を汚染していると指摘されています。
今、古着は、リサイクルやサステイナブルな選択として確立されてきています。
 
 
私も、古着の「デザイナーズアーカイヴ」というジャンルにはすんなり入れました。インパクトのあるデザインや、現代のファッションにはないデザインなど種類も豊富で、あの時は手が出せなかったけれど、今なら着られるというものがわりとあります。安価なので手が出しやすい。年齢を重ねていくと、自己認識が高まり、案外、若い時よりオシャレできそうな気がします。
いきなり、古着を買って、古着を着ようというわけにもいきませんが、案外、若い時の服を活用したらいいかもしれません。
処分するくらいなら、使えるところを切って繋いで、違うものと合わせるというリメイク。ちくちく「お直し&リメイク」は楽しそう。
終活シニアの洋服や着物をどうしたらいいかという相談は多くあります。着物リメイクを考えている人は多いけど、洋服のおとなリメイクもありかもです。
 
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