早朝は、畑に行ったら真っ先にズッキーニの畑を覗き込む。それが日課になりました。
ズッキーニは、ミニトマトやキュウリなどと違い、受粉をしないと実が大きくなりません。

普通は、虫たちが頑張って「受粉」をしてくれるのですが、ズッキーニは、「人工授粉」をしない実が大きくならないのです。
ところが、残念なことに、雄花と雌花、どちらかの開花のタイミングが、ぴったりと合うということは、なかなかありません。
花が咲いていても、肝心なペアーが咲いていないということは多く、上手く両方の花が咲いているときは、本当に運がいいと思います。
花の下が茎なのは雄花、花の下に実があるのが雌花です。

雄花の花を切って、花びらをとります。
花びらがあると自家受粉の作業がしにくいのでとってしまいます。


花粉を雌花にこすりつけ、自家受粉終了。


タイミングが合わないときには、ちょっと前に咲いていた雄花を見つけて、花びらを開いて、花粉を付けてみますが、
すでに雌花の中は茶色になっていて花粉が付かないのです。タイミングってホントに大事です。
人口授粉が成功したズッキーニです。

色々の種類が出来ました。

人口授粉は、トウモロコシも行います。
ズッキーニと違って、トウモロコシの場合は、雄穂と雌穂があります。
トウモロコシの茎の先端のススキの穂のようなところが、雄穂(雄花)で、このヒゲのようなのが雌穂(雌花・めしべ 絹糸・けんし)です。


トウモロコシのひげの正体は、「めしべ」だったんです。知らなかった・・・・
今年は、スイートコーンを初めて植えて、「あっ、トウモロコシのヒゲが出来てきたー」 と喜んで眺めていたのですが、
眺めている場合ではありませんでした。
トウモロコシの雌穂は、他の株の雄穂から飛散した花粉により受粉し、同じ株の間では受粉しにくい特徴があるので、
家庭菜園など株数が少ない場合は、人工授粉しておく方が無難と言われています。
雄穂を切り取り、雌穂のヒゲに擦り付けて花粉を付けてみました。


めしべの絹糸に花粉が落ちてきて受粉すると、花粉管が絹糸の中で伸びて、粒のところで受精するそうです。早速、やってみました。


梅雨は雨風の日も多くなるので、しっかりと支柱を立てて、固定しておかなければなりません。
その日は、朝から曇り空、雨が来るなーと思っていた矢先に、集中豪雨に見舞われました。
一気に大きく来ていたピーマンの葉に雨が激しく打ち付けます。

葉っぱが雨で重くなって、支柱とともに倒れてしまいました。

慌てて、幹を起こして支柱に縛りなおそうとすると、今度は、幹が裂けてしまい、慌ててテープでくっつけました。

たくさん実をつけているので、どうか助かりますようにと祈りながら、今度は支柱を3本立てにし万全にしました。
数日後、折れたピーマンを見てみると、何とか無事のようで、安心しました。

ほっとしたのもつかの間、今度は、隣のアパートの外壁修理のための、足場を立てる工事が始まるというのです。
ガチャン、ガチャンと金属がぶつかり合う音が響き、事務所から出てみると、畑の至るところに鉄筋のパイプが置かれていました。

ズッキーニのところには、長い大きな支柱が仮置きされていて、畝を気にせず歩いて渡っていく職人さんにも驚いてしまいました。
(隣のアパートは、境界線のギリギリに建っているため、当然、足場はこちらの敷地に立てなくてはいけないのです)
いきなり大勢の人がワーッと入ってきて、畑に出来ている野菜を気にする様子もなく、畑を往来しているので、ズッキーニやサツマイモ、
トウモロコシの畝が踏み荒らされるのでは・・という不安がよぎりました。

畝のすぐ横に足場を立てられては、収穫することも草むしりもすることも出来ないので、畝の横は、空けてもらい、
人が通れるくらいのスペースを確保しましたが、ズッキーニのところには、斜交いが立てられていました。


その後、パイプは残らず組み立てられていました。ひと月も続くというこの工事が、無事安全に、早々に終わることをひたすら祈るのでした。

野菜の収穫が始まった時期と、工事が重なって激動の日々が続きます。
