脳の手術をするということ~ 暮らし方をカスタマイズする④

転院から、ほぼ3か月。良くなることを願って長く入院していましたが、なかなか厳しい現状で、転院して来たより悪くなっていると
評価表を渡されると、何でなのか?と気持ちも滅入ります。
面会に行っても、日常着に着替えられておらず、病衣をそのまま着ていたり、入れ歯が入れられていなかったり、補聴器が入れられていなかったりしていました。
またリハビリの後にずっとベッドに寝かされている姿や、「トイレに行きたい」と言っても、「あともう少しでオムツ替えの時間だから、時間まで待っててね」と
言われているのを聞くと、いろいろと考えさせられます。
 
 
 
オムツ替えの時間は、9時、15時、19時、2時の4回。それ以外になると交換が難しいようでした。
父の場合は、高次脳機能障害ということもあるせいか、意欲的に何かが出来るわけではありません。このまま入院していても、好転することは難しいかもしれない。
生命力がなく、枯れていくような姿に、退院を決めました。
 
 
地域の包括支援センターを訪ね、要介護認定の申請、認定基準や申請の流れなどを聞き、また要介護の認定や介護保険を使っての家を改修、利用できる介護サービスなど、
介護保険制度についての説明を聞くと、知らないことがたくさんありました。
まずは「ケアマネジャー」選びからスタートです。ケアマネジャーは、介護のスペシャリスト。介護サービスを利用するための計画書(ケアプラン)の作成など、
総合的なマネジメントをお願いすることになりました。
地域包括支援センターで決めてくれるわけではないので、まったく無知の中から、ひたすら悩んで考える。みんなどうやって決めているのかな…悩ましい。
結局、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設の「施設ケアマネジャー」ではなく、昨年の9月に出来たばかりという居宅介護支援事業所の
「居宅ケアマネジャー」に依頼することにしました。
父の介護認定は、「要介護4」。自力での起立や歩行がほとんどできず、排せつ、入浴、着替えなどの日常生活全般において介護が必要。
理解力の低下が見られ、意思疎通もやや難しい状態です。
 
病院側に退院の意思を伝えると「家屋調査」の日程が決められました。理学療法士、作業療法士、相談員が自宅を調査しに来られ、そこに、ケアマネ、
福祉用具のレンタル業者、工事関係者が集まり、家の改修工事の相談。
 
①玄関にスロープを付けたほうがいいか、両手すりで上がれるか
②上がり框に上がり框に手すり付きのステップを付けるとしたら、靴の脱ぎ履きはどこでするか
③電動ベッドを置くスペースと位置の確認、向きをどこにしたら動線がスムーズか
④トイレの便座からの立ち上がり動作、手すりの位置、手洗いの場所
⑤洗面はどうやって行うか
⑥部屋入口の敷居(段差)の解消
⑦階段の手すりの設置
家では車椅子を使うか、歩行器を使うか、伝い歩きで移動出来るかで、改修や介護用品も大きく変わってきます。
何に重きを置くか?と聞かれても、正直なところ「決められない」のが本音で、父がどうなって行くのか、誰もわかりません。
高額な費用をかけて工事をしても、実際は、生活してみないとわからないことも多く、とりあえず、今使えるものを上手く活かして、
使い方を工夫して行くことにしました。
 
一番は、安全にケガなく生活出来ること。その次に、今後の変化に変化に対応していく力を持つことが大事なのかもしれません。
これで終わりということは絶対ない。カスタマイズ出来る暮らし方が必要です。
築40年近く経つ我が家の改修が始まりました。片づけても片づけても、終わりません。でも、家にあった骨董や器など発見出来たり、それはそれで楽しい時間になりました。
いよいよ、改修工事が始まり、家庭内で安全に過ごせるように工夫しました。
 
①玄関にスロープを付け、両手すりをつけた
 
②上がり框に手すり付きのステップを付けた
 
③電動ベッドを置いた
 
④トイレの便座からの立ち上がりのための手すりを設置
 
⑤洗面は自動
 
⑥部屋入口の敷居(段差)の解消
 
⑦階段の手すりの設置
 
後は、父の退院後、実際に生活をしてみて、カスタマイズしていこうと思います。
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