5月の連休の終わりから急ピッチで工事をしたボタジュガーデンも、夏野菜の定植を終え1か月が過ぎました。
こちらでは、本格的に野菜を出荷をするための畑は別として、休耕田を畑にしていたり、家の敷地の空いた場所に野菜を作っているケースが多い中で、
私のやっているスタイルは珍しいのか、知らない方々が見に来られるほどです。

「コンパニオンプランツ」を使っての栽培法。コンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)とは、近くで栽培したり、一緒に植えることで害虫を寄せつけにくく
したり、生育に良い影響を及ぼす植物同士のことです。今のところ、アブラムシなどの発生による被害はなく、効果を実感しています。ここまですべて順調だった
わけではなく、初めにやって来た試練は、キュウリの「うどん粉病」でした。これは、以前にも体験しており、キュウリの葉を見ると、まるで白い粉をまぶしている
ような状態になります。初めは、白い粉をポンポンと付けたような感じなのですが、放っておくと、どんどん広がり、それが他の葉にまで移り、ある日突然、
粉を被せたように真っ白くなってる光景はかなりショックです。うどん粉病になる原因はカビ(糸状菌)。
土や落ち葉の中に隠れている目に見えないカビ(糸状菌)が、風によって飛ばされて植物に付いて広がっていくのです。なんでも早めの対策が一番。
「うどん粉病」の初期から、木酢液で、葉の表と裏に噴霧、よっぽどひどい葉は取り去り、下の方の葉や密集しているところは、思い切って、茎や葉を切り落としました。

他にもカビや菌による病気はあります。褐斑病も 糸状菌(カビの仲間)によって起こる病気で、多湿の時には気を付けないと発病してしまいます。
病気になった部分の葉を見つけたら、早めに切り落とし、下に落ちている葉などには褐斑病の病原菌が残っているので残さず集めて処分します。

アブラムシは、過去に悩まされたので、特に気を付けています。アブラムシと「共生関係」にあるアリの群れは要注意。「アブラムシシグナル」。
なので、油断はできません。その甲斐あってか、キュウリは一番生育が良いようです。

初収穫を終え、フリーダム、夏すずみが、毎日数本ずつ収穫出来ています。朝どれのキュウリは瑞々しくてサラダには抜群です。


ナスは、見た目も楽しい、緑ナス、白ナス、京ナス、賀茂ナス、マー坊、紫縞ナスを植えました。ナスにもたくさんの種類があるんです。
緑や白、縞々のものまで、ナスの概念が変わります。

まずは、緑ナスとマー坊という長ナスを収穫しました。


ナスが大きくなってくるのはこれからです。梅雨の長雨の後、枝も葉も大きくなって花を付けてきました。種類によってそれぞれ違うナスの花。
可憐で可愛らしいですね。



トマトは、サラダに彩りを添えるために、いろいろな色のミニトマトを植えました。ルージュレッド、黒、ピッコラオレンジ、黄色、青紫、緑、ロゼ、
ルビーと様々。トマトは順調で、グングン伸びています。トマトは植えるときに「寝かせ植え」をしているので、大きくなってくると下から新芽が出てきます。
主枝に栄養が行くように、それを切って、茎葉が混みあわないように気を付けます。小さいときには1本にしていた支柱を、倒れにくく安定するように
合掌型にし、雨風に備えました。

そんな中、支柱に誘引していた時に主枝を折ってしまい、トマトの主枝の先がなくなってしまいました。しかも、替わりとなるわき目も摘んだ後だったことから、
それからしばらく、先のない状態で、その下のわき目を育てて様子を見ることにしました。しばらくすると、小枝が出来てきました。「良かった〜。」
安心したのも束の間、次にまたしても他の木の主枝を折うという大失態。簡単そうで誘引は難しいです。ただ前回よりもまだ良かったのは、辛うじてわずかに
残ったこと。すぐに応急処置で、折れた部分をセロハンテープを巻いてくっつけて、枝の上の重さが負担にならないように支えを立てました。
数日、様子を見ていましたが、折れた上のところの葉が枯れる様子もなく、花も付いてきました。「あー、有難い。皮一枚で助かった。」と胸をなでおろしました。
テープを取ってみると傷が傷跡のように盛り上がって再生していました。
自然の力の脅威を見せられました。


ピーマンとパプリカは、順調に実をつけ始めました。



しかし、気になるのは、最近見かける虫。調べてみると「ウリハムシ」。ただ、普通はウリ科の野菜に付くらしいので、ピーマンだから違うんじゃないかなと
思って調べるていると「ウリハムシモドキ」という虫の名前がありました。雑食で、天敵がいないのでタチが悪いのだそうです。嫌いなものはネギ科の植物。
ナスタジウムやマリーゴールド、バジルと付近に混植し、木酢液はかけているけれど、「ウリハムシモドキ」には、あまり効果はないようです。
黄色いものに集まるとか、光るものに集まるとか、ペットボトルに捕獲するとか、いろいろ方法はあるようですが、観察しながら対処していきたいと思っています。
ズッキーニは、グリーンボード、イエローボード、カポッキー、ゴールディ、ブラック・エッグの4種類。ズッキーニは、受粉しないと果実が肥大しません。
確実に着果させるためには、人工授粉をします。 雌花は早朝の短い時間にしか咲かないため、開花したら、朝のうちに人工授粉を行ないます。畑がそばにあるから
為せる業ですね。

田表土を4トン追加して、畝を作って定植させたサツマイモ。五郎島金時、紅はるか、紫芋を植えました。

もう一つの畝には、根深ねぎを植えました。


今、ヨトウムシ(別名ネキリムシ)の出現が悩みのタネで、朝起きて畑に行ったら、ネギが根元で倒れている、持ち上げると切られているという日が数日続き、
調べてみると、ヨトウムシの仕業でした。ヨトウムシの名前の由来は、夜に植物の葉や実を食い荒らすことから「夜盗虫(ヨトウムシ)」。
夜行性の蛾の幼虫で、日中は土の中にいて活動せずに、夜の暗い時に動き回ります。コンパニオンプランツとしてもよく使われるネギ。
ネギは敵なしと思っていたら大間違いでした。園芸店に行くと虫別、病気別の殺虫剤を薦められましたが、お薬を使いたくないと話すと、
木酢液をジョウロに入れて、そのままネギの根元にまくことを勧められました。実際にやってみると食害が収まり、ネギも成長したような気がします。
この後、下仁田ネギも定植する予定です。

コンパニオンプランツとして植えた分葱、万能ねぎ、セロリ、大葉、赤紫蘇も順調に育ち、その他 金時草、空心菜、オクラ、オカヒジキは
すごい勢いて大きくなり、隣のマリーゴールドを覆うほどになりました。


初めて植えたトウモロコシも育っています。今朝、食用ほうずきに実が付きました。食用ほうずきはストロベリートマトと言われるほど甘くておいしいのです。
収穫が楽しみです。

一口に無農薬で野菜を育てるということは本当に大変です。今回のような病気や虫の発生には、どうしようかと迷います。それでも出来るだけ、薬を使わずに
栽培したいと思っています。そのためには予防が一番、毎日のチェックが大事です。私たちの体と同じですね。

日の出前に起きて、朝陽を浴びながら野菜やハーブに、水をやったり、雑草をとったり、また野菜を観察して、病気や害虫の状態を見たりと、
あっという間に時間が経ち、朝収穫した野菜や果物を朝食に使います。
3年越しのブルーベリーも大粒の実をつけてくれました。甘酸っぱくて肉厚で美味しい。ヨーグルトに入れて食べています。

朝の我が家の食卓の話題は、収穫した野菜のことや果物のこと。手間をかけて作った野菜は、とても美味しく感じます。農業をやったことのない
家族にとっては、とんでもなく凄いことをしているように思えているのか、たくさんの種類の野菜の成長に感動しているのか
度々、畑にやってきます。食と農への意識が変わり、予防への関心が高くなったような気がします。今日も畑の恵みに感謝していただきます。