歯がないと脳が委縮する?!噛み合わせが、認知症の予防につながり、症状も改善させるという真実がわかった!!

よく老人が、老人病院に入院して、口から入れ歯を外されたり、入れ歯がないために自分で箸を持っての口からの食事が出来なくなったり、点滴による栄養補給になると患者は食べる意欲も、ベッドに起き上がる意欲もなくなり、寝たきり状態になってしまいます。これは、口からの刺激がなくなり、脳の特に前頭葉の血流が低下して、前頭葉の機能の衰えが、老人の精神活動意欲をなくすからです。「飲み込んで、のどに詰まらせては危ない」と医師や看護師から言われ、入れ歯を外され、一切の食事を口から通すことを止められ、

点滴で栄養補給をされている方が、そのまま寝たきりになってしまったということもあります。いかに咀嚼が、人間の健全な生命の維持にとって不可欠なものであるかを痛感します。

 

体の機能システムとして一番大事なことは、食事をよく噛んで食べることです。よく噛むことでよく味わえるのです。口からの感覚入力は大事な働きをしています。

 

咀嚼システムとからだの機能システムの関わりを見てみると、マウスの実験では、産まれた直後に、吻先から集まる神経を電気メスで切って、お母さんマウスに返し、母乳で離乳期まで飼育し、離乳後50日間固形のエサで飼育したところ、実験マウスの体重は、切断後14日から非実験マウスの30%程度減少を始め、頭部と胴体は小さく、尾は細く短く、手足も細く短くなってしまったのです。切断した神経は完全に消えてなくなり、切断側の三叉神経は扁平になってしまい、神経細胞も完全に消滅してしまいました。脳に入る神経束も絹糸状に細くなり、脳の神経核も小さくなり、脳がゆがんで見えるようになりました。

 

同様の切断実験を成熟したラットで行った場合でも、神経を切断して1,2か月後には神経は再生不能な状態に変性し、1年後には咀嚼筋も後頚筋も変性し、切歯(前歯)で力強く噛めないことが実証されました。

 

また、サルの抜歯実験でも、下顎の歯列を抜歯して5年以上たつと、三叉神経は扁平に委縮し、脳に入る神経根は木綿糸のように細くなってしまいました。歯がぬけると歯からの神経情報は消失して、脳が委縮することは明白になりました。

 

 

参照:「噛む効用」~咀嚼のサイエンス

窪田 金次郎 著

 

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