お菓子やファストフードの何が問題なのでしょうか?
注意しなければいけないのは、マーガリンやショートニングに含まれる「トランス脂肪酸」です。魚の油や、植物油は、炭素の結合に隙間が多いので、サラサラしていますが、ここに水素を人工的に添加すると、常温で固まるトランス脂肪酸に変化します。

植物油から作られたマーガリンが固形になのもトランス脂肪酸の性質によるものですが、酸化しにくいからといって、ヘルシーとは言えません。
それどころか、最近の研究で安全の面で問題があることがわかってきました。
あまり過剰に摂りすぎると血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加し、逆にHDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少し、その結果、動脈硬化が進み、冠動脈性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の発症リスクが高まることが危惧されています。
マーガリンが開発された当初は、動物性のバターよりもヘルシーであることがうたわれていましたが、あまり積極的に摂るべきではありません。
また、ショートニングは、もともとラードの代用品として開発されたものですが、クッキーなどの原料に用いるとサクサクとした特有の食感が出るため、よく使われるようになりました。
ファストフード店では、フライドポテトを上げる際にも用いられているようです。

市販のお菓子やファストフードばかり口にしているとトランス脂肪酸の摂取量がどんどん増えてしまうのです。
これらの食品も精製された糖質(小麦粉・砂糖)が主原料のようなものですから、やはりリーキーガットの問題につながり、悪い糖と悪い油の組み合わせが健康を損なう原因になっているのです。
また、動物性脂肪の脳の病気のリスク要因になっているという報告もあります。
動物性脂肪を摂りすぎると血液中のコレステロールが増え、動脈硬化のリスクが高まることが指摘されていますが、動物性脂肪に含まれているコレステロールが体内で、そのまま使われるわけではありません。
コレステロールの7〜8割は肝臓で合成されたものなので、卵やレバー、たらこなどのコレステロールの多い食品を摂ったところで、それがコレステロールに、直接反映されるわけではないのです。
そうした背景もあり、日本でも米国でも、ガイドラインからコレステロールの摂取目標量を外すようになりました。そのため、「コレステロールの多い動物性脂肪を多く摂っても問題はない」と考える人も増えているようです。しかし、摂りすぎてもいいわけではありません。
例えば、パーキンソン病やアルツハイマー病については、動物性脂肪の摂りすぎがリスク要因のひとつになっているという報告があるからです。
2万人を追跡調査したオランダ・ロッテルダムのデータでは、脳血管障害を伴ったアルツハイマー病のリスク因子として、飽和脂肪酸の摂りすぎが挙げられます。
その一方で、脳血管障害を伴わないアルツハイマー病については魚の摂取の低さがリスク要因であると指摘されています。
実際に、パーキンソン病やアルツハイマー病の患者の過去の食生活を調べると、「魚や野菜は嫌いなので、あまり食べず、とにかく肉ばかり口にしていた」というケースが多く見られます。こうした食生活を改善していけば発症リスクが減ることになります。
自分の食べている食事パターンの、見直しをすることは大切なことです。
参照:「医者が教える長生きのコツ」 佐古田三郎 著