生きているだけで活性酸素の脅威にさらされている。活性酸素の攻撃から身を守ってくれるスカベンジャーに注目!!

私たちの身体の臓器は細胞によってつくられ、栄養を供給されて動いています。

そして、その中でも臓器の中で、一番たくさん栄養を必要とするものは脳です。

脳は全身で使うエネルギー量の18~20%を使っています。わずか体重の2%しかない脳が、全消費エネルギーの5分の1を使っているのです。脳は無類の大食漢なのです。眠っているときも消費量はそれほど落ちず、リラックスしているときにも脳は働き続けています。

 

  • 体内で一番サビやすい脳

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脳の内部では、大量の活性酸素が発生しています。活性酸素は、酸素を消費しているところで発生します。脳は最もたくさんの酸素を消費しているので、大量の活性酸素の発生源になっているのです。

活性酸素に対抗するのは、抗酸化。だからこそ、際立って活性酸素の多い脳の抗酸化対策は急務です。

 

  • フリーラジカルと活性酸素

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不対電子(電子がペアになっていない)を持っている物質がフリーラジカル。そして、その中の酸素の活性の強いものが活性酸素。ただし、フリーラジカルは身体にとって有益な役割も担っています。

大切なことは、フリーラジカルが消去できず、増えすぎてしまうことなのです。過剰なフリーラジカルや活性酸素が及ぼす悪影響といかに戦うかということを考えなくてはなりません。

 

  • 細胞の傷が病気や老化を招く

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フリーラジカルに電子を奪われることによって、物質は大きく損傷されます。糖やたんぱく質、脂質といった、身体の基本となっている成分も、本来の機能が失われ、働けなくなります。それが老化や病気の原因になります。細胞は、細胞膜が傷つけられてしまいます。細胞膜は脂質やたんぱく質、糖質などから作られていますが、それが傷つけられてしまうのです。その結果、細胞が持っている機能が低下したり、機能不全に陥ったりします。また、老化の促進や病気の発生に繋がってしまうことにもなりかねません。では、どうすれば、抗酸化力が高まるかというと、食べ物を変えること。それが最も確実で、有効な方法といえます。抗酸化力を高め、フリーラジカルに対して万全の体制を整えることは、老化防止だけでなく、あらゆる病気対策の決定打といえます。

 

  • 生きているかぎり、活性酸素は発生する

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生きているかぎり、活性酸素は作り続けられます。体内で作られる活性酸素は、スーパーオキシドラジカル、そこからまた、過酸化水素、さらに、ヒドロキシラジカルという活性酸素に変わります。また、紫外線によってもできる活性酸素は一重項酸素です。この悪影響を断ち切るには、スカベンジャーという消去部隊を充実させるほかはありません。スーパーオキシドラジカルには、SOD(スーパーオキサイドシドラジカル)という酵素。そして、次に発生するのが、過酸化水素。これは、フリーラジカルではない活性酸素なのですが、これを消すのが、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼという2つの酵素。それによって、無害な水に変えて処理されます。一部は、細胞内の銅や鉄と反応し、ヒドロキシラジカルという活性酸素に変わりますが、

これは、細胞を傷つける強力なパワーを持った活性酸素です。そのヒドロキシラジカルに働く消去部隊が、グルタチオン、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。一重項酸素は体内にある酵素では、無害化できません。それを消去できるのは、α-カロテン、β-カロテンなどです。

 

活性酸素の攻撃から身を守るはたらきをするスカベンジャーは、抗酸化物質とも言われています。体内で作られる酵素と、身体の外から取り入れる物質の2種類があります。

体内のスカベンジャーが多いほど、健康に長生きできると考えられています。

 

スカベンジャーは何種類も存在していますが、それぞれが独自に活性酸素を無害化しているわけではなく、お互いの不足部分を補いつつ、図のような順で活性酸素を変えています。活性酸素から身を守るためには、体内で作られる酵素だけに頼るのではなく、スカベンジャーを含む食物をバランスよく摂る必要があります。

 

  • 活性酸素を増やす生活習慣

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活性酸素は、日常生活と深くかかわっています。知らず知らずのうちに活性酸素を促していることがあります。その典型が飲酒と喫煙です。飲酒によって体内に入ったアルコールは肝臓で分解され、その分解過程で大量の活性酸素が発生する。煙草は、ニコチンの量に関係なく、大量の活性酸素を発生させることが問題なのです。また、薬も活性酸素を発生させるので、習慣的に頭痛薬、胃薬を服用している人は注意する必要があります。また、激しい運動も活性酸素を促しますので、健康の為であっても、やりすぎは禁物です。運動の種類や時間に配慮しないと効果よりもダメージが大きくなります。

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日常的な仕事にストレスはつきものではありますが、過剰にストレスを感じる環境にいたり、ストレスがかかる仕事の仕方をしていては、活性酸素の発生量は急激に増えます。定期的に気分転換をはかるなどして、出来る範囲でストレスマネジメントを考えていきましょう。

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出典: 溝口 徹:「脳の栄養不足」が老化を早める/ 青春出版社

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